紀南高校生らが制作した、プロジェクションマッピングの投影が27日まで、紀宝町ウミガメ公園で行われている。午後5時から6時30分までの1時間半、同公園のPRやクリスマスの雰囲気漂う心温まる映像が物産館の建物に映し出され、訪れた人らを楽しませている。
本年度、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くの学校行事が中止や規模縮小となる中、紀南高校も予定の課外活動が中止となり、作品発表の場がなくなりかけたが、同公園指定管理者のウミガメフーズ・石本慶紀社長に相談したところ、今回の催しの実現が決まった。南伊勢高校度会校舎、松阪商業高校、皇學館大学にも呼び掛け、ともに参加することになった。
紀南高校では、生徒有志5人が1か月ほどかけて作品を仕上げた。コロナ禍で空気が沈む中、少しでもみんなを元気づけたいという思いを込めて作業にあたり、納得の作品が完成した。道の駅設置者の国土交通省の職員は、地域のにぎわい創出も道の駅の基本コンセプトにあるとし、今回のような高校生の活動をどんどん応援する姿勢を示した。ぜひ、期間中に生徒らの力作を見てあげてほしい。
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