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神事と大弓の儀など ヤーヤ祭り 祷渡しに必要な儀式のみ

「必要最小限の人数で」
 
 尾鷲神社の加藤守朗宮司と氏子総代の武田勇生会長らは18日、同神社で会見を開き、来年のヤーヤ祭りの実施方針について説明した。祷務(とうむ)町の北浦町と新田町の意向を尊重し、神事部分と祷の役割を次の町に引き継ぐのに必要な行事のみを、必要最小限の人数で行うことを明らかにした。
 
 加藤宮司らによると各行事を
  • 神社として必要な神事
  • しなくてもよい祭事
  • 神事と祭事が混合しているもの
 に区分。2つの祷務町に十分に検討してもらった結果、両町とも1年待っても新型コロナウイルス感染症が収束するという確信がないとして祷務を引き渡すことを希望。総代役員や親方衆からも了解を得られたため、扉開きや例祭神事、大弓の儀、獅子出御、祷渡しの儀式などを行い、在回りや練り、宮のぼり(大名行列と道中手踊り)などの祭事は行わない。
 
 最小限の人数で執り行うため、扉開きの時に境内に各町の提灯(ちょうちん)を並べるのも取り止め。大弓の儀は祷務町の大人が行う。通常は14射ずつ行うが、将礼(弓を射る時の形)を省略し一人6射にする。獅子出御も宮司ほか5~6人程度で、境内で行い道路には出ない。儀式の時間はさらに検討する。
 
 昭和天皇が崩御(ほうぎょ)した直後の平成元年の祭礼では、練りと道中行列は行わなかったが、その時より行事が減る。加藤宮司は「このような形でやるのは初めて」と話した。
 
 加藤宮司は「祷を渡していくのがこの祭りの肝。2町もにぎやかに行いたかったのではないか」と両町の関係者の気持ちを思いやり、「尾鷲を代表する祭りで、このような形になるのは非常に残念だが、(関係者に)感染者がでたら申し訳ないので、気を付けながら取り組みたい。祭りを楽しみにしていただいている皆さんにも特別な事態ということをご理解いただきたい」とコメント。観覧も控えるよう呼び掛けた。
 
 武田会長は「人が集まることが(コロナ対策として)悪いのではないかということでこのような形になった。寂しい話」と語った。
 
 合わせて初詣や縁起物の授与についての説明もあった。参拝者の分散に配慮する。縁起物は今月21日(月)から授与を始める。詳細は後報。

      12月18日の記事

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