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紀南抄「クリスマスツリーが起源?」

 今年もJR新宮駅前の花壇でイルミネーションの点灯が1日から始まった。電車通学する生徒たちが、明かりが灯るのを今か今かと待ち構え、点灯と同時にスマホをかざし興奮気味に「映えー」と歓声を上げていた。
 
 イルミとは、色とりどりの電灯をつけて飾ることで、日本語では「電飾」ともいう。起源に意外性はなくクリスマスツリーだと考えられている。クリスマスといえばキリスト教徒だが、もともとクリスマスにツリーを飾る習慣はなかった。
 
 宗教改革運動の創始者として有名なマルティン・ルターがクリスマスイブ礼拝の帰り道に、森の中で常緑樹の枝の間にまばゆく輝く無数の星を見た。その美しさに感動し、子どもたちのために再現しようと、家の中に持ち込んだ木の枝にロウソクをくくりつけ、火を灯して星の様子を再現。これが現代に続くイルミの根源と言われているが、後世の創作とする説もある。
 
 日本にイルミが登場したのは明治時代。「明治屋」がイルミを点灯し、たくさんの人が押し寄せたそうだ。寒い冬にあたたかな灯りが人々の心を癒やし、安心感を与えてくれる。
 
【茂】

      12月 3日の記事

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