桜を見る会の前夜祭を巡って、安倍晋三前首相の後援会代表を務める公設秘書を、東京地検特捜部が任意で事情聴取していたことが報じられ大きな話題になっている。元法務大臣が公職選挙法違反(買収)容疑で裁判になっており、合わせて注目される。
パーティー分については自己負担の5000円以上にあたる最低6000円が参加した有権者に配られているのと同様のことが行われている疑いがある。それも、当時現職の総理大臣の選挙違反疑惑。しっかりと真実の解明につなげてもらいたい。
公務員の犯罪に対する市民の目は厳しい。警察官による窃盗などがよく報じられているが、多くは依願退職している気がする。犯罪者を取り締まる組織、ということがあり、猛烈な肩たたきがされている可能性もある。一方、国会議員や地方議員は法律や条例を作る立場にあり、執行するだけの警察官や行政職員に比べ責任は重い。ただ国会議員は開き直る印象がある。
ルールを作る側がルールを破る、あるいは自ら抜け道を考える。そのような状況では、国民のルールを尊重しようという意識も低下する。住民の代表として姿勢を正してもらいたい。
(M)