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紀南抄「地元校の活躍が地域を元気に」

 県立新宮高校野球部OB会主催で11月8日に地域の中学3年生を対象とした硬式野球教室を初めて開催する。その内容について先日、OB会長らに取材した。近年は少子化によってどの学校も部員不足に悩んでおり、新宮高校も例外ではない。地域活性化を考えても高校の部活動の活躍は必要で、何とか一人でも野球人口が増えればという思いが込められている。

 新宮高校は春夏各5回、計10回の甲子園出場を誇る古豪。しかし、最後に甲子園に出場したのは1980年(昭和55年)春の選抜。この時は初戦でのちにプロ野球・阪神で活躍する中西清起投手擁する高知商に1−9で敗れた。あれから40年、春夏通じて甲子園出場は果たせていない。

 OBは約1000人にのぼる。OB会は毎年、後輩たちの活躍を願い夏の県大会を前に激励して側面で支えているほか、普段の練習に顔を出してアドバイスすることも。古豪復活を待望する往年のファンもいる。

 野球に限らず地元校の活躍は地域を元気にする。部員不足により普段の練習環境も十分ではない中、実力を高め強豪校に挑むのは大変だと思うが、頑張る生徒らを応援していきたい。

【F】

      10月 7日の記事

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