夏のレジャーの代表格といえば海。白い砂浜に穏やかな波。一見安全そうに見える海水浴場でも思わぬ危険があり、関係機関では注意を呼び掛けている。
まずは、風。海から陸に吹くいわゆる〝オンショア〟は比較的安全だが、気を付けたいのが陸から沖へ吹く〝オフショア〟。ある実験では風速2~4メートルで、人形を乗せたフロート型の浮き輪が2分間におよそ50メートル流された。
そして気を付けたいのが離岸流。打ち寄せた波が1か所に集まり、沖へ戻ろうとする強い流れ。普通の波と見分けがつきにくく、はまってしまうと波に逆らって泳いで戻ることはできず、落ち着いて横(海岸と並行)に泳いで脱出し、浜に戻ることが大切。
海上保安庁によると、2019年に全国で発生した遊泳中の事故者は269人で、うち、死者・行方不明者は78人。最低限の心得として
①ライフセーバーが監視する(遊泳区域を示す)エリアフラッグやブイロープが設置されている場所で泳ぐ
②自らの命を守ることができる状況を確認する
③子どもからは目を離さない
④酒を飲んだら泳がない
—の4つがある。必要な知識や最低限のルールを踏まえた行動が必要になる。
(J)