22日から始まる「Go To キャンペーン」のトラベル事業。本来は、旅行代金の半額を補助するもので、旅行代金35%分の割り引きに、現地で使える地域共通クーポンで15%。宿泊を伴う場合、上限は1人1泊当たり2万円。共通クーポンは9月1日以降の予定で、旅行代金の割り引きが先行実施される。
旅行業界へのテコ入れも必要だろうが、東京で新規感染者の増加とともに陽性率も高まるなど、首都圏で感染が拡大する中、「タイミングが適切なのか改めて検討すべきではないか」「地方に感染を広げるのか」といった疑問や批判の声が上がる。
地方にいくほど、高齢者が多い地域であればあるほど、感染への不安はぬぐえない。各地で新しい生活様式を心掛けた行動の実践が叫ばれ、官公庁からは新しい旅のエチケットが示されている。これらに留意するのはもちろんだが、発熱など疑わしい症状がありながら団体旅行に参加するなど、疑問に思う行動をとった例もある。
出発までの体調管理はもちろんだが、症状が出たら旅行を止める勇気も望みたい。キャンセル料の免除など無理して出掛けないような政策があってもいいのではないか。
(J)