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不連続線「21年ぶりの星祭り」

 矢が命中した時はファインダー越しに射手を見ていて、何が起こったか分からなかった。事態に気付いた見物客のざわつきが大きくなっていき、指導役が的に近寄って中央の黒点を射抜いていることを確認し、手で大きく丸を作ると、拍手と「チョーサじゃ」の大合唱がしばらく止まなかった。今年のヤーヤ祭り大弓の儀、21年ぶりの星祭りが決まった時に居合わせていて、大変ありがたいものを見せていただいた。

 見事射抜いた1番祷の射手は、矢取や長刀振に続いて昨年宝来栄を華やかに踊り、今回で4役目。まさに〝持ってる〟活躍ぶり。2番祷と3番祷の射手も星祭りこそ逃したもののよく当てて所作も美しかった。来年から祷務町が減ることもあり、どこか暗い気持ちを抱えながら祭りの取材に臨んでいたが、胸のすくような神事だった。

 祷務町の減少によって各町の負担は減るものの、神事の整合性については考えなくてはならないことが多い。大弓の儀も、2番祷と3番祷は後半から掛け合いの所作がある。伝統を存続させていくために、変えていかなければならないこともある。試行錯誤が必要で、やってみなければ分からないことばかりだ。

(R)

      2月19日の記事

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