18日に開かれた尾鷲市議会行政常任委員会のうち、教育委員会所管事項では、体育文化会館の1階に整備する新図書館の図書管理システムの債務負担行為8751万1000円のうち、出入り口に設置を見込むセンサーゲートについて不要論が出た。世古基次文化スポーツ振興課長は「通過するだけでデータが取れる」として理解を求める一方、施設の形が変わる可能性もあることから「意見を参考にしたい」と答弁した。
債務負担行為は、翌年度以降の支出を事前に担保する仕組み。新図書館システム構築業務委託として2026年度分5959万1000円、システム使用料は26年度10月から31年度9月末までの5年分として2792万円を計上している。うち5360万円をデジタル活用推進事業債で賄う予定。
現在のシステムは2013年に導入したもので、更新時期を過ぎたものを使っている。新図書館整備に合わせシステムを一新し、デジタル化を進めることで利便性の向上と業務の効率化、図書の管理体制の強化を図る。蔵書数は現在約7万7000冊だが、新図書館は19万冊を収蔵できるようにする。
図書にICタグをつけるとともに、自動貸出機、返却機各1台、センサーゲート2基、蔵書点検用ハンディー機器などで貸し出しや返却の手続き、図書の管理などを行う。ゲートは、本を借りる手続きを忘れた時に電子音が鳴る仕組みで、利用者の入館数を記録する機能があるものを念頭に置いている。2基で1100万円程度になるという。
西野雄樹委員は、紛失や盗難などの件数を質問。世古課長は「多い年で20冊程度、少ない年は1冊や2冊」と説明。一方で、販売されていない郷土資料など貴重な資料が行方不明になる懸念を伝えた。一方で、標準的な設備だが「なければシステムが稼働しないわけではない」と答えた。
西野委員は、盗難抑止に効果があるとの認識を示す半面、安全確保などのためにカメラも設置されることを念頭に、費用対効果の観点で疑問を呈した。
南靖久委員は、機器が導入されている熊野市立図書館を視察したと説明した上で、「新図書館の職員配置などが見えていない」と指摘し、人員配置や開館時間などを踏まえた対応にすべき、と訴えた。
須賀利からも無料 ふれあいバス
市長公室の所管事項では、高齢者や障害者のふれあいバスの運賃を10月から無料にすることに関して、三重交通の路線バスを乗り継ぐ須賀利地区から市街地向けの便の料金について質問があった。
現在も運賃平準化の仕組みで最大料金が、他の路線と同様になるように設定されていて、同じ仕組みで「無料で乗れる」との回答があった。
市民サービス課関連では、早田地区にごみ集積箱を設置するコミュニティー助成事業が話題になった。市街地では集積箱を設置できない状況で「私有地に設置することになると思うが、コミュニティー助成事業ならOKという運用はおかしい」と指摘があり、担当者は、考え方を整理すると答えた。
