湯浅代表理事が会見
尾鷲市向井にある同市の地域資源活用総合交流施設(夢古道おわせ)の指定管理者が4月1日から、一般社団法人OMOTENASI(湯浅しおり代表理事)に代わる。変更を前に湯浅代表理事が27日、市役所で会見し「東紀州の観光の拠点にしたい」などと思いを語った。温浴施設は4月1日(火)は準備のため休業し、2日(水)に営業を始める。レストランは12日(土)にオープンする。
同施設の指定管理者は3年に1回募集しているが、平成19年の設置以来同じ会社が選ばれていて、変更されるのは初めて。
温浴施設は、雑貨以外、券売機で券を購入し、現金の取り扱いを減らす。収支についてはチェックを強化することにしている。また、靴箱とロッカーのカギは利用者が管理する。
営業時間は午前10時から午後9時30分、最終入場時間は午後9時。利用料金は大人(中学生以上)700円(休日繁忙期750円)、高齢者(65歳以上)600円(休日繁忙期650円)などとしている現状の通りとする。今年9月30日までとなっている現行の回数券も引き続き利用できる。
レストラン(フードコート)は古道ラーメンや、軽食、飲み物、デザートなどを提供し、総菜を販売する。土・日曜日などは「本日のさかな」が定食や海鮮丼などを出すことになっている。物産は、地元産の野菜や県内特産品などを販売する。
施設では観光情報の発信などにも取り組む。また、入り口近くの畑を借りて、ドッグランも設置する。
当面は8人体制で営業する。従業員をさらに増やすことも考えているという。
湯浅代表理事は「観光物産協会の理事長になった時、観光の拠点がないと感じた。指定管理者の募集がかかった時に、やってみようと感じた」と動機を語り、「ほっとする、安心すると思える、いろいろな人に愛される施設にしたい。皆さんの意見を聞きながら、よりよくしていきたい」と意気込みを示した。
温浴施設は2日午前8時30分から内覧会を開く。同日は午前9時30分から入浴できる。レストランは12日午前10時開店。午前9時30分からオープニングイベントとして障害者らでつくる「エール」のミニコンサートを行う。観光物産協会が地元物産展を行う。