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避難計画「わたしごと」に 4つの想定で逃げ地図を作成

 NPO法人ア・ピース・オブ・コスモスと三木里地区会は29日、旧三木里小学校講堂で「逃げ地図からキツネを探せ」ワークショップを行った。午前にあった「逃げ地図をもとに私の避難プランをつくろう」には住民、地区にある介護事業所の担当者、市役所職員のほか三木浦、市街地地区の住民ら合わせて約30人が参加。4つの想定で逃げ地図を作り、それをもとに自身の避難計画を考えた。
 
 明治大学、愛知工業大学、京都大学の教員や大学院生らが指導、助言した。三木里地区で逃げ地図づくりに取り組むのは3回目で、過去の参加者も説明役を担った。
 
 同地区は南海トラフの大規模地震があった場合15分で最大15メートルの津波が到達すると見込まれている。参加者はまず地図上で、浸水地域外の高台で住民が逃げられる場所(避難目標地点)を探して赤いシールを貼り、そこを起点にどれだけの時間でその場所にたどり着けるかを、緑、黄緑、黄色、オレンジ、赤などの色鉛筆を道路に塗って視覚的に分かるようにした。歩いて逃げる場合のほか、車での避難、老朽化した塀が倒れた場合など4班がそれぞれ違った想定で地図を作った。
 
 講師で明治大学理工学部建築学科の山本俊哉教授は「津波からの避難だけではなく、土砂災害や洪水、都市部では地震後の火災などにも適用できる」と説明。また、対策が進むとより早く避難できる場所が地図上で分かり、さらなる対策を行う力にもなると述べた。
 
 同教授は、全国各地で講習会などを開くための人材を確保するため、「防災逃げ地図士」という資格を認定していく方針も紹介し、ワークショップに参加し、ファシリテーター(進行役)としての経験を積んで登録を目指すよう呼び掛けた。
 
 私の避難プランづくりでは、作った逃げ地図を元に、自宅から最も近い避難目標地点までの経路に矢印を入れ、避難に必要な時間を確認するとともに、災害時に気を付けなければいけないことなどを考えた。

      尾鷲市

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