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尾鷲市街地へのクマ出没で山中にわな設置 ポスターで周知

餌場を作らないよう協力を
 
令和5年度・6年度 尾鷲市 ツキノワグマ目撃情報マップ
 
 
 尾鷲市は、市内でクマとみられる動物の目撃情報が相次いで寄せられ、11日朝に新田町で、12日夕方に桂ヶ丘で民家近くで目撃されたことなどを受け、水産農林課の芝山有朋課長らが会見。現状と対応を説明し、市民に注意喚起するとともに、ごみ出しや家庭菜園をネットで囲うことなど「餌場を作らないように」と協力を呼び掛けた。
 
 今年5月26日以降、国道311号沿い、42号沿いや住宅近くなどで目撃情報が相次いでいる。「体長50~60センチほどの子グマ」とされていたが、市民から画像の提供があり、分析の結果「ツキノワグマで体長90センチほどの若い成獣」と判断している。
 
 6月7日午後と8日朝には熊野尾鷲道路尾鷲南インターチェンジ付近で、10日には尾鷲ひのきプレカット協同組合付近の国道42号で目撃されているという。また、11日に新田町で、12日午後5時40分ごろには桂ヶ丘で「民家の植木を触っていた」との情報が寄せられており、市はこれらは同一の個体によるものとみている。5月26日から6月4日にかけて国道311号や熊野古道で見られた個体は、同一の可能性があれば別個体の可能性もある。
 
 市は尾鷲署と連携しパトロールを強化しているが、県の被害防止捕獲許可が下りたことから13日午前、このクマが通りそうな山中に箱わなを設置した。捕獲ができれば居住エリアから2キロ以上離れた山中に、「人間は怖い」ということを学習させて放獣する予定。
 
 市ホームページのトップページの緊急情報欄に「クマの出没等にご注意ください!」と記事を掲載。令和5年度と6年度の目撃情報を記した地図を掲載している。今後、目撃があれば更新する。
 
 市内各所の広報板やコミュニティーセンター、観光交流施設、スーパーやコンビニエンスストアなどの商業施設などに、地図につながるQRコードを載せたポスターを掲出し、来訪者への周知を図る。尾鷲観光物産協会では熊野古道を歩く人に笛、携帯ラジオ、クマよけスプレーを貸し出す。
 
 ごみなどをあさり、餌場として居ついてしまう恐れがあることから、芝山水産農林課長は「できる限り指定の時間まで待ってごみ出しをしてほしい。また、家庭菜園などをしている人は、ネットを張るなど協力を」と呼び掛けた。
 
 紀伊半島のツキノワグマは、国内のその他の地域のツキノワグマと違い、比較的体格が小さい。生息数は平成28年から30年の調査で約180頭とみられ、絶滅の恐れのある地域個体群とされていることから駆除はできないという。
 
 
▼地図につながる尾鷲市ホームページ
(https://www.city.owase.lg.jp/0000021030.html)

      尾鷲市

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