• 尾鷲市三木里町
  • 求人広告(9月21日掲載分)
  • 本日の新聞広告
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

2680人が災害に備え 各地区で一斉に訓練 紀北町

熱中症警戒し時期変更
 
 紀北町防災訓練が6日に行われた。町内各地区の住民や消防団員、役場や消防の職員合わせて2680人が参加し、地震と津波に備えた避難訓練、資機材の点検、消火やAED訓練などに取り組んだ。

 町民一人一人の防災意識を高めて災害時の行動力の向上を図り、町民や消防署、消防団が相互に緊密な連携強化を目的とする。昨年までは防災の日(9月1日)前後に行ってきたが、熱中症を警戒して1か月ほど日程をずらした。

 訓練には町や自主防災会、自治会、消防団、三重紀北消防組合消防本部、海山と紀伊長島の消防署、三重県警が参加。午前9時に南海トラフでマグニチュード9.0以上、沿岸部で震度7の地震が起こり、10メートル以上の大津波が来襲するという想定で行われた。

 一般住民は2296人が参加。地震擬音放送の後、大津波警報を放送し、緊急速報メールなどを送信。各地区の住民も避難訓練を始め、防災リュックなどを背に高台に避難した。その後、各地区で応急救護や初期消火、炊き出しの訓練に取り組んだ。

 相賀の住民は、新町公園地や相賀墓地上、愛宕山、紀北健康センター屋上に避難。その後、高丸山にある紀勢自動車道の緊急避難所への避難訓練も行った。緊急避難扉を発泡スチロールの代替品に付け替え、後ろ蹴りで破ってから道路脇の避難路まで上がった。相賀自主防災会の岡村哲雄会長は「南海トラフ地震臨時情報の時、四国で緊急避難扉を破ってよいか分からなかったケースがあったと聞いて一度体験しておくことが重要だと考えた」と今回の取り組みのねらいを話した。「臨時情報で防災意識も高まったのか、今回はいつもより多くの人が参加してくれたと感じている。一か月ずらしたことで熱中症の心配が減り、参加しやすくなったことはよかったのではないか」と語った。

 避難者数を把握した後、本庁舎と海山総合支所では職員研修が行われた。本庁舎では屋外で放水による初期消火訓練に取り組む予定だったが、雨が降ってきたために屋内消火栓による放水訓練に切り替えた。職員は消防団所属の職員か消火栓の使い方や放水時の注意点の説明を受けて、裏口からホースを伸ばして放水を体験した。

 尾上壽一町長は「行政職員は住民のために尽くすことが職務であり、災害時は重要な役割を担う。消火栓やAEDの使い方などはもっと知っておくべきで、公務員として燃える心で率先垂範の精神で取り組んでいってほしい」と呼びかけた。

      紀北町

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料
      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ