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「携われて良かった」 5つの優良工事 技術者を表彰

 三重県尾鷲建設事務所は4日、県尾鷲庁舎で、ほかの模範になる優良工事として、尾鷲市宮ノ上町の砂防工事、紀北町相賀の相賀橋の橋梁更新、矢口浦上里線の道路改良工事、長島港の海岸高潮対策、城ノ浜プール新設の5つの工事を施工した事業者と技術者を表彰した。

 相賀橋架け替えのための迂回路を設置する工事で、五味建設(紀北町便ノ山)が、現道交通や人家への出入りに配慮しながら段階的に施工を実施。現場での安全対策や地元と綿密に打ち合わせを行い、水道などの占有工作物の移設工事とも十分調整しながらの施工が評価された。監理技術者の坂本友二さんは「私個人の力ではなく、作業に従事した人の協力で受賞できた。この受賞に恥じないよう、安心安全な現場を作っていきたい」と述べた。
 
 砂防工事は橋本組(尾鷲市中川)が施工。急峻な地形と範囲が限られた作業ヤードの工事で、狭い市道の通行や下流部の漁港への濁水対策に配慮しながら、安全に工事を進めたことが評価された。監理技術者の橋本孝也さんは「いちばん大事なことは地域住民としっかり打ち合わせをし、従業員が一丸となって取り組むこと。今後もさまざまなことから学びながら取り組んでいきたい」と今後の意気込みを語った。
 
 紀北町矢口浦の道路改良工事は、矢口浦上里線のバイパス起点部にあたり、須賀利港相賀停車場線と町道の交通を確保しながら迂回路を設置する工事。施工した岡本組(紀北町上里)は工事期間が限られる中、段階的に現道の切り回しを行いながら円滑に工事を進めた。交差点付近にある人家の出入りや現道交通の安全に配慮し、地元と十分に調整を図った点が評価された。監理技術者の玉本尚克さんは「難しくてやりがいのある現場だった。受賞は技術者として栄誉あることで、今後も地域住民のために社会資本整備につくしていきたい」と話した。
 
 昨夏オープンした城ノ浜プール本体工事は平野組(紀北町島原)が施工。供用日が決まっており、限られた施工ヤードでは建築工事や機械工事が集まる中、綿密な打ち合わせできめ細やかな工程管理により効率的な施工を進めた。コンクリートの構造物もきれいに仕上げ、利用者が安全に利用できる施設を供用に間に合わせたことも評価された。監理技術者の垣内徳哉さんは「子どもたちや住民から『ありがとう』という言葉をたくさんいただき、この工事に携われて良かったと感じた。またこの表彰の場に立てるように頑張りたい」と喜びを語った。
 
 平野組は40歳以下の技術者を評価する若手部門でも、長島港の護岸工で受賞。老朽化した堤防の前面に新しく堤防を構築する工事で、人家や海産物加工場などが隣接し港内には漁船が多数係留される中、海上からの矢板打設や潮待施工などを、住民や漁業関係者と綿密に調整しながら安全に工事を進めたことが評価された。監理技術者の工浩士さんは「この工事で堤防がきれいになり、住民の方から散歩したり、いろんな声をかけていただいて、とてもありがたい気持ちでいる」と話した。
 

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