新宮市出身の文豪で名誉市民の中上健次が生前に愛用していたステレオを使ったレコードコンサートが8月23日(土)午後5時~同45分、新宮市下本町の丹鶴ホール4階図書館内で開かれる。参加は無料だが事前申し込みが必要。応募期間は7月1日(火)午前9時~31日(木)午後6時。定員20人で、応募者多数の場合は抽選となる。
中上健次顕彰委員会と市立図書館主催。ステレオは昨年9月、中上の妻かすみさんから同委員会に寄贈があった。1987年頃に本人が購入し、新宿の仕事場で使われていたものだという。音が鳴るように修理され、レコードの一部とともに同図書館で展示されている。
さまざまな音楽が好きだった健次は特に、ジャズに大きな影響を受け、エッセイ集「破壊せよ、とアイラーは言った」(1979)では、サックス奏者でフリージャズの第一人者であるアルバート・アイラーの曲と自身の青春時代について触れている。
コンサートでは、健次のエッセイに登場する曲をステレオで流す。プログラムは、「プロフェシー」(アルバート・アイラー)、「クル・セ・ママ」(ジョン・コルトレーン)、「ソウル・レベル」(ボブ・マーリー)などを予定。中上紀さんによる関連エッセイの朗読もある。
参加希望者は、申し込みフォーム(▼QRコード参照)か電話(0735-22-2284)で、参加者氏名、電話番号、メールアドレスを連絡する。主催では「夏の夕べに、健次の愛した音楽を健次のステレオとLPで一緒に楽しみませんか」と話している。
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