劇団たなべ座(泉美也子代表)による奉納劇「小栗判官ものがたり」が、5月11日(土)、田辺市本宮町の熊野本宮大社旧社地大斎原(おおゆのはら)である。「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念しての公演。「道」に秘められた熊野の精神性を、小栗判官と照手姫を取り巻く物語で紐解く。午後6時45分から約75分間の野外劇で、観覧無料。
劇団たなべ座は、2017年に設立した市民劇団。「地説地演」の合言葉のもと、「地域の物語」を「地域の人」が「地域で演じる」ことを通して、演劇で地域を元気にすることを目指し活動している。今回の公演では、熊野本宮大社をはじめ、地元本宮町の協力を得て、町民有志の人々が多数出演する。
公演のあらすじは、次の通り。謀略により毒殺された小栗判官は、あわれな餓鬼阿弥(がきあみ)となってこの世に戻される。はるか険しい熊野への道のりを、人々の情けと信仰心によって運ばれた末、湯の峰の湯につかって蘇(よみがえ)るという物語。数ある小栗伝説の中から「説教をぐり」を元に、小栗判官蘇生までの道のりと愛する照手姫の数奇な運命、2人を取り巻く人々の生きざまをありありと描き出す。
小栗判官役は正木吉紀さん、照手姫役はマリアさん。脚本は東道さん、演出ハイジさん。他出演多数。
また、特別出演として、大瀬太鼓踊(おおぜたいこおどり)保存会による「大瀬の太鼓踊」もある。本宮町の大瀬地区に伝わる太鼓踊りで、国の無形民俗文化財、県の指定無形文化財。
自由に観覧できるが、招待席以外に座席はないため注意が必要。問い合わせは、劇団たなべ座(電話090-3271-3103、▼メールアドレス下記参照、公式LINEアカウントは「@tanabeza」)。
▼問い合わせメール
(tanabeza646@gmail.com)