ドイツ東部にあるザクセンアンハルト州の議会選挙で、極右政党とも呼ばれる「AfD」(ドイツのための選択肢)が全83議席のうち39議席を獲得する〝歴史的勝利〟を遂げた。公約に障害児と健常児が共に学ぶ仕組みの廃止や〝非ドイツ的〟な文化活動への公的支援の停止などを掲げている。愛国心をうたい、移民を攻撃する過激な主張がナチスをほうふつとさせるという。
「アメリカ・ファースト」と公言してはばからない超大国の大統領が世界を揺るがし続け、ホロコーストの反省が深いドイツでナチスを想起させる政党が躍進する。
この潮流を排外主義と結びついたポピュリズムだと批判するのはたやすいが、選挙の結果は民主主義において極めて重い。大衆迎合の悪政と、国民に寄り添う政策は、正しく見極められるのか。
昨今の国内外の政治を見ていて、世界は共生や協調に必要なゆとりを失いつつあるのではないか、と不安になる。否定と排外と批判の応酬が平和を脅かすきっかけになりかねない、私の思い過ごしであればよいが。
(R)
