猛暑にうんざりし、「ひと雨ほしい」と願っていたのに、うれしいはずの雨もこれだけ続くと、ありがたさよりもうっとうしさが先に立つ。今年の天候の極端さを感じる。
8日の名古屋の大雨には驚かされた。テレビには栄の道路が川のように冠水する光景が映し出され、大都市の中心部とは思えない状態だった。
名古屋には尾鷲出身者も多い。親世代は「家は大丈夫か」と子どもや孫の暮らしを案じたに違いない。一方で、子どもたちは尾鷲の雨に慣れてしまっていて、警戒心が薄れていた面もあったのではないか。災害は経験だけでは測れない。
これから家を建てる人は、どこに住むとしても浸水リスクや排水対策を考えなければならない。車にも冠水や集中豪雨に対する安全性が求められる時代になりそうだ。
だが、備えを重ねるだけでは追いつかない。記録的な大雨や長雨の背景には気候変動がある。暮らしも経済も安定した環境があって成り立つ。地球温暖化を食い止めるための行動を積み重ねることの重要性も忘れてはならない。
(N)
