和歌山県指定無形民俗文化財「三輪崎の鯨踊」を継承する新宮市の三輪崎郷土芸能保存会(小西隆義会長)は、にぎわいの創出や将来の保存会員育成を目的に、13日(日)の三輪崎まつり(三輪崎八幡神社例大祭)で昨年に続き「子ども鯨踊り」を実施する。地元小・中学校で参加を募り、希望した10人が8月中旬から週2回の練習に汗を流している。
披露するのは「鯨踊り」のうち銛(もり)に見立てた綾棒を持って踊る「綾踊り」。三輪崎小学校では運動会で5年生が踊るのが伝統で、今回の参加者も経験がある。指導は保存会の鯨踊り部長・中西淳さんと、総務部長の貝﨑雅彦さんを中心に会員があたっている。子どもたちは回を重ねるごとに上達しており、4日の練習では中西さんが「『ヨイハー』の掛け声をもっと大きく出していこう」とアドバイスすると、子どもたちも気合を込めて声を出していた。
初参加の坂本翔太さん(三輪崎小6年)は「綾棒を回して投げるところが難しい。当日は友達も見に来るので頑張りたい」。同じく岡本天翔さん(三輪崎小6年)は「動作の一つ一つが微妙なところがあるけど、だんだんと踊れるようになってきた。本番ではとにかく頑張りたい」とそれぞれ意気込みを語った。
指導する中西さんは「子どもたちは熱心に練習に取り組んでおり、覚えるのも早い。われわれ保存会員も刺激をもらっている。鯨踊りを通して三輪崎の祭りを好きになってくれるとうれしい。当日は大勢の方に見てもらいたい」と話した。
子ども鯨踊りは13日、昼前に三輪崎八幡神社を出発した神輿(みこし)が御旅所(三輪崎漁港前広場)に到着したあと、午後1時30分からの郷土芸能披露の中で行われる。
