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那智勝浦町にクルーズ船 来年3月に初めて 漁港桟橋で受け入れ

森浦湾に停泊後、小型船を使用
 
 那智勝浦町は来年3月、勝浦漁港で初めてクルーズ船を受け入れる。同月に2回、来年度は計6回の外国船籍のクルーズ船の寄港を予定している。大型船を森浦湾に停泊させ、乗客がテンダーボート(小型船)に乗り換えて勝浦漁港内の観光桟橋へ上陸する形を想定している。国の補助事業を活用して受け入れ体制の構築に取り組む構えで、関連予算を7日(月)開会の町議会9月定例会に提案する。
 
 9月定例会前の記者会見が2日にあり、堀順一郎町長が明らかにした。今年度一般会計補正予算にクルーズ船訪日客の受け入れ促進事業として798万円を盛り込んだ。クルーズ客船に関しては、新宮港で大型客船の寄港が好調な伸びを見せているが、那智勝浦町では150~160人程度を乗せた外国船が寄港する。

 堀町長は「沖合に停泊し、小型船で入港するのが最近のトレンド。徐々にまちが近く見えてくる情景が人気だと聞いている」と期待感を示した。観光を主産業とする同町にとって、クルーズ船で来訪という新たな選択肢が加われば、さらに観光の幅が広がる。

■新庁舎建設も準備

 町当局は町議会9月定例会に新庁舎建設に向けた候補地の調査費などを盛り込んだ一般会計補正予算案など、認定11件、報告4件、議案10件を上程する。会期は7日~18日(金)の12日間で、一般質問は16日(水)と17日(木)の2日間を予定している。一般会計補正予算は1億9894万3000円を追加し、総額を111億9433万8000円とする。

 新庁舎については、検討委員会から答申を受けた候補地2か所を検討しており、このうち1か所が民有地となっている。不動産鑑定140万7000円、地盤調査281万4000円、測量469万7000円を計上し、選定に向けた調査を進める。

 観光関連では、大門坂駐車場周辺の再整備の設計業務に820万円を計上。現在進めている観光案内所やトイレの設計に続き、バス停や植栽などの配置を含めて駐車場全体を設計する。現在の駐車場は繁忙期などに駐車スペースが不足するほか、身体障がい者駐車場からトイレまで距離があることなどが課題となっている。また、路線バスの利用者がトイレに向かう際、交通量の多い道路を横断する必要がある。再整備では駐車場内に路線バスのバス停を設け、大型バスと一般車両の駐車区画を分けることで、一般車両の駐車スペースを約50台分増やす計画。世界遺産の玄関口にふさわしい観光案内所への建て替えやトイレの増設も行う。来年度に案内所の建築工事、再来年度に駐車場整備に着手する予定。

 教育関連では、老朽化している懸泉堂(下里)の保存や活用を検討するため、建物調査業務に159万5000円を計上。町は保存を基本的な方向性としているが、調査結果や整備に必要な費用、財源などを踏まえて今後の対応を判断する。

 2025年度一般会計決算は、歳入総額が114億3426万4000円。歳出が112億3390万4000円。差引額は2億36万円で、翌年度へ繰り越す事業の財源4394万6000円を除いた実質収支は1億5641万4000円となった。

      9月 3日の記事

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