第73回おわせ港まつりが1日、尾鷲港特設会場で行われた。最高気温37.5度と猛暑日となったが、昨年と同じ5万人(主催者発表)が訪れイベントを楽しんだ。メインの花火大会は3000発が打ち上げられ、岸壁に陣取った観客らは、眼前に広がる花火と大きな音を満喫した。
午前9時のイタダキ市で開幕。午後9時ごろまで各種イベントが続いた。午前はイタダキ市のほか、刑務所の物産展と自衛隊の活動紹介、尾鷲海上保安部の巡視船「すずか」の一般公開があった。一般公開には多くの親子連れらが訪れ、普段は乗れない船内を興味深そうに見学。艦橋では椅子に座って尾鷲湾を眺めたり、双眼鏡をのぞき込んだりしていた。市立中央公民館では、尾鷲伝統文化継承の会の「こども茶道クラブ」の子どもたちが、茶席で来場者をもてなした。
午後3時からステージイベントがあり、暑さの中バンド演奏やヒップホップやジャズのダンスの披露があった。夕方から花火までは、尾鷲節を基調としたステージで、今年もやぐらを中心に盆踊り形式で一般来場者が輪を作り、尾鷲節を踊った。坂東流柳蛙会の踊り披露や、子ども太鼓の演奏もあり、子どもたちが練習成果を多くの人の前で発表した。
締めくくりの花火大会は、東紀州初という1.5尺玉の打ち上げのプログラムでスタート。「ズン」という重低音とともに花火玉が夜空高くに上がり、直径約350メートルの大輪の花が開くと、歓声が沸き起こった。
目玉のプログラム「彩色千輪」は、カウントダウンで打ち上げ。カラフルな小花が岸壁の前いっぱいに広がった様子を多くの人がスマートフォンで撮影していた。
天満浦から花火を撮影した明和町の橋本明美さん(51)は「去年の彩色千輪を見てあまりに感動して、今年もチャレンジした。花火に合わせて尾鷲全体のまちあかりも見えてめっちゃよい。とてもいい写真が撮れてよかった」と笑顔で話した。
ふるさと納税感謝企画で滋賀県から来ていた女性は「初めて来たけど、今まで見た花火大会で一番感動した。来年もまた来たい」と話した。
岩澤宣之実行委員長は「今年は駐車場を(中電跡地に)一本化したが特に大きな問題もなくよかった。改善点も見えてきたので、来年に向けて、来てくれる方にもっと楽しんでもらえるようにしたい」とコメント。
物価高騰や安全対策強化の必要性などを受けて各地で花火大会がなくなっていることに関し「本当に5年後、10年後を考えると、協賛を集めるのが難しくなってくる。いろいろなことを試しながら、存続できるよう進めていきたいので、ご協力をお願いできれば」と語った。
三重紀北消防組合消防本部によると、港まつりに関する救急搬送はなかったという。
