新宮木材協同組合と紀南木材新緑会は2日、新宮市あけぼのの新宮木材会館で、夏休み親子木工教室を開いた。市内外から多くの親子が参加し、折りたたみ式の木製スツール(簡易的ないす)作りに挑戦。木に触れながらものづくりの楽しさを味わうとともに、森林や木材利用への理解を深めた。
教室は、新緑会が主体となって実施。子どもたちに地元の特産品である木材に親しんでもらおうと毎年開催している人気事業で、今年は150セットの製作キットを用意した。紀の国森づくり基金を活用し、参加費無料で実施している。
同会は1959(昭和34)年に新宮木協の若手経営者や後継者らで設立した団体。現在は大工や建材店、製材所、木材運送業など木材に携わる事業者で構成し、木材の普及や地域貢献を目的にさまざまな活動を続けている。代表的な木育の取り組みとして、1978(昭和53)年から児童生徒木工工作コンクールを開催し、夏休みの課題作品として定着している。
今回のスツールは初めて採用した製作キット。参加者は会員らの指導を受けながら、金づちや電動工具などを使って脚部を組み立て、蝶番で座面を取り付けた。会場には軽快な金づちの音が響き、電動工具が必要な工程ではスタッフが補助して、親子で協力しながら完成させた。
山本葵仁さん(相野谷小3年)は「普段家であまり金づちを使わないので、釘をまっすぐ打つのが難しかった」。山本梛仁さん(同)は「きれいに木を揃(そろ)えて組み立てるのが難しかったけど、お父さんと一緒に頑張って上手にできた」とそれぞれ感想を話していた。
新緑会の加藤栄作さんは「多くの人に参加してもらいありがたい。木に触れる機会が少なくなっているので、木に親しむきっかけになればうれしい」と話していた。
