穏やかに幕を開けた令和7年。当地方の多くの自治体では、年始に20歳の節目を祝う式典が催され、華やかな衣装に身を包んだ若者らが気持ち新たに一歩を踏み出した。人口減少、少子高齢化がどんどん進む中、さまざまな場面で若い力に期待するところは大きい。進学や就職で地元を離れ都会に出る若者は多いが、どこにいても古里を思う気持ちを忘れず、活躍してほしい。
昨年暮れから流行するインフルエンザの猛威は止まらない。厚生労働省は9日、全国約5000か所の定点医療機関から昨年12月29日までの1週間に報告された感染者数が1医療機関あたり64.39人だったと発表。「警報」の基準となる30人の倍以上で、現在の集計方法になった1999年以降最多という。和歌山県内では、同期間の患者数は57.33人。冬休みを明けて学校が再開したことから、さらに感染が拡大するおそれがある。県は、手洗いやうがい、部屋の換気などの基本的な感染防止対策を取るとともに、体調に変化があれば早めの休養や医療機関での受診を呼び掛けている。
今週は冬型の気圧配置が強まり、全国的に今季一番の寒波に見舞われた。暖房器具をフル稼働させる家庭が多いのではないか。今週月曜日にこの時期としては強い雨が降ったものの、空気が乾燥した状態が続き、火の取り扱いには十分に注意しなければならない。当地方には一人暮らしの高齢者世帯が多い。家族・親族や近所の声掛けなどで火の用心を繰り返し呼び掛けてもらいたい。
また、冬場の入浴時に多く発生する「ヒートショック」への注意も必要。特に高齢者に多く、暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室に移動することで血圧が急上昇し、その後熱いお湯に浸かることで急激に血圧が低下。このような血圧の急変動により脳卒中や心筋梗塞などを発症することがある。入浴前に脱衣所を暖め、コップ1杯の水分を摂取すること。お湯の温度を41度以下とし、湯船に入る前に手足から心臓に向かって順にかけ湯をすること。浸かる時間は10分程度とすることなどを心掛けることが大切。
これから大寒を迎え一年で最も寒い時期となる。日常生活のあらゆる場面で油断することなく過ごしてほしい。