直径約7センチ、高さ3~4センチほどの黄金色の丸いフォルム。中にあんこやカスタードクリームが入ったおなじみの焼き菓子を何と呼ぶだろうか。大判焼き、今川焼き、回転焼き、御座候(ござそうろう)…。地域によってありとあらゆる呼び方で親しまれており、その数は100種類以上という説もある。
当地方でポピュラーな「焼きまんじゅう」は、全国的にみると少数派の模様。私は大判焼きか焼きまんじゅう派なのだが、おそらく新宮市のある年齢以上の人にしか通じない「甚兵衛焼き」と呼ぶこともある。
先日、家に買って帰った時のこと。息子が「ベイクドモチョチョおいしそう」と一言。思わず「ファッ!?今何て?」と聞き返してしまった。調べてみると、この焼き菓子の名称戦争に2021年、突如として現れた新勢力らしい。このインパクトあるネーミングはじわじわと広がり、ネット界隈ではランキング上位になっているとか。
大判焼きだろうが今川焼きだろうがモチョチョだろうが、どんな名前で呼ばれようと、どれもおいしいことだけは確かである。
【織】