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新収蔵品展示始まる 井口紫水明・守親子 新宮市立図書館

 新宮市立図書館で5日、新収蔵品展示「井口紫水明・井口守 関連資料」の展示が始まった。11月4日(月)まで。
 
 新宮で活躍した井口紫水明は新傾向の俳人で井口守は詩人。2人は親子で、今年の3月に、ご遺族が所蔵していた資料を図書館に寄贈。今回寄贈資料の一部と、図書館所蔵関連資料を展示している。
 
 井口紫水明は新宮町生まれ。本名は順二郎。河東碧梧桐に師事、当地の新傾向俳句の第1人者である。代表句に、「水田の鴨の二つはきようも 桜ひと枝花屑のなかよりひらう 指さすあたり山がありそうで霧のうぐいす」などがある。
 
 井口守は紫水明の長男。詩人であり、「カルネ」編集兼発行人。1号~12号では、父の本名「井口順二郎」をペンネームに使い、13号以降は「井口守」で書いている。
 
 資料には、「紫水明の原稿と北川冬彦による添削と評」や「影絵」、「カルネ同人初春寄せ書き」などが展示されている。
 
 開館時間は午前9時から午後6時まで(日曜日・祝日は午後5時まで)。問い合わせは、新宮市立図書館(電話0735-22-2284)。

      9月 6日の記事

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