ツヅラト峠を歩いていた女性がツキノワグマに襲われた。この地域でもクマの出没情報が続出していたが、とうとう恐れていた事態が起こってしまった。
三重県総合博物館によると、紀伊半島には約180頭のツキノワグマが生息していると推定されているという。クマは食べ物が豊富にある環境でなければ生きていけず、この地域の森が豊かな証拠ともいえる。
三重県はクマアラートを導入した矢先に、注意報を通り越していきなり警報を発令する事態となり、対応に苦慮している。
情報収集に重宝しているのが紀北町の防災アプリで、防災情報や防災行政無線の放送内容が一覧できるため、災害情報やクマの出没情報を見逃すことがない。町公式ラインと連動して使い勝手も良くなった。
〝災害〟は異常な自然現象により人間の生命や生活に被害を及ぼす事態を示す。先の南海トラフ地震臨時情報のみならず、このクマの被害に不安を覚える現状にもあてはまる。防災対策として地域や個人で何ができるのか、一度考えてみてもよいのではないか。
(R)