何となく、ぼんやりと漠然とした不安だったものが、一気に現実味を帯びてきた。8日に宮崎県で発生した地震を受けて、南海トラフ地震への注意を呼びかける「臨時情報(巨大地震注意)」が初めて発表された。
その日の仕事を終えて帰宅して、テレビやスマホの情報を見ていると、急に不安が襲ってきて、備蓄品を買いに大型スーパーへ走った。平日の閉店間際。普段なら人はまばらだが、水や非常食、おむつやティッシュペーパーなどをカートに積んだ人の姿が結構見られた。急いで水コーナーに向かったがすでに売り切れ。別の店もはしごしたが、水の棚は空っぽで、レジには行列ができていた。
そんなさなかに9日夜には、神奈川県西部を震源とする最大震度5弱の地震が発生。テレビから流れた緊急地震速報に飛び上がった。南海トラフとの関連性はないと考えられるようだが、注意は必要。自分や家族の誰かがけがをしたり亡くなるかもしれない。その可能性を少しでも減らすため、避難先や備蓄の確認、家具の固定など、今できることを最大限やっておこう。
【織】