紀北町は昨年秋から3回、若者らを集めて「きほく交流会」を開いた。次回の総合計画策定に向け、若者の声を取り入れようとする取り組みだが、まじめな提案はもちろん、そこから離れて意見交換が盛り上がっていたのが印象的。
天下国家を語るではないが、将来の見通しや構想を語り合う機会というのはあまりないのではないか。また、話し合う場があったとしても、どうしても当面の困りごとや課題を解決することを考える、各論的な話し合いになってしまいがち。
昔から「三人寄れば文殊の知恵」と言われる。自分にない発想で、課題解決につながることもある。違う仕事をしている人との話す機会は、若者に限らずどの世代でも重要だ。
尾鷲市長は昨年から、中学生との対話会を始めた。今年も近々行われる予定。また、先だって議会で、以前から検討課題になっていた子ども議会を、市制70周年に立ち上げようという話が出ていた。自由な発想を「どのように取り入れていくか」を含めて、若者の語らいの場が増えることを期待する。
(M)