先日、ある著名人が大手通販会社をかたるフィッシング詐欺にあったとニュースになっていた。パソコンやスマートフォンにメールやメッセージが届く、いつも利用している通販会社またはカード会社、金融機関からのものと思って接続し、カード番号などを入力してしまうというのが大まかな流れ。真正の番号やキー、パスワードなどを入力してしまうと、それが犯人に流れ、悪用されてしまう。
以前は、とっかかりになるメールやメッセージの言葉遣いが不自然だったが、人工知能(AI)や翻訳機能の進歩で、本物と同様の文が送られてくるようになっている。弊社にも、迷惑メールが届くが、同僚に「この会社に何か注文した?」と確認しなければ、偽メールかどうか分からないものもある。
「残高が不足している」「注文を確認したい」、被害につながってしまう〝入り口〟は無数に存在している。通販やキャッシュレス決済の利便性は否定できないが利用するのが怖くなる。巧妙化するこの手の犯罪を防がないと、社会全体の損失につながる。
(M)