尾鷲紅鷲会の第22回寒蘭展示会が25日から、尾鷲市向井の三重県立熊野古道センターで行われている。会員6人が紀州寒蘭の代表花とされる「紅鷲」系のものをはじめ、合わせて57鉢を展示している。
愛好家の高齢化や新型コロナウイルス感染症予防などのため、昨年は尾鷲市と紀北町では寒蘭の展示会がなかったことから、「火を消してはいけない」と取り組んだ。
紅鷲は昭和41年に登録された品種で、愛好家に人気がある。花茎は90センチほどになり、斑の入った淡い緑の舌を取り巻く濃い紫の弁が、鷲が飛翔するように見える。
小倉正義会長によると、紅鷲系の鉢は「2~3日前にやっと開いた」とのこと。そのほかの紀州寒蘭や四国・九州産の株は、普段なら花が終わる時期だが、ちょうど頃合いという。
同会は「花良し、姿良し、におい良しといわれている、日本のわび・さびが味わえる寒蘭をぜひ見に来てほしい」と来場を呼び掛けている。
26日(日)は午前9時から午後3時まで見ることができる。