財務副大臣を務めていた神田憲次衆院議員が副大臣の職を辞職した。自身が経営する会社が固定資産税を滞納し、土地・建物を計4回、差し押さえられていたことを受けて。
固定資産税は地方税だが、財務省は徴税を担当する国税庁の〝元締め〟。適切な納税をお願いする立場である財務省のナンバー2にふさわしくないだけでなく、国会議員は税をどれだけ、どうやって集めるかも決める機関。「国会議員も辞めるべき」という声も出ているよう。
11日から17日は「税を考える週間」。テーマは「これからの社会に向かって」。人口が減少し、高齢化、国際化が進む中、どうすれば暮らしやすい日本になるか。どのように税を徴収し、どのように使うのがいいかを考える必要がある。
政治資金の領収証問題も毎年繰り返され、税務申告との関係で批判を浴びている。税務署職員も苦い思いをしているのではないか。税の徴収にしても使い方にしても変革期になっている。将来を見据えしっかり考えてくれる人を国会に送らなければならない。
(M)