北山村下尾井の国道169号で先日、土砂崩れが発生し、一時全面通行止めになった。朝早くにじゃばら初収穫の取材のため北山村に向かっていたところ、国道311号方面への分岐のところで警備員から状況を聞かされた。迂回路に入り、熊野市紀和町の赤木城跡横から同市育生町を抜け、同村大沼に渡り、何とか間に合った。
北山村では現在、国道169号奥瀞道路3期の工事が進んでいる。今回の土砂崩れは、同村小松~下尾井に至る3期工事区間内の狭小部分。斜面の落石防止柵の中で石や土砂が崩れ、下部から道路にあふれ出た形だった。幸い巻き込まれた車はなく、翌日には復旧作業が完了し、安全確認を経て通行できるようになったが、長引けば住民生活にも大きく影響したはず。
奥瀞道路3期が完成すれば、新宮市熊野川町から北山村までの国道169号は対面通行で大型バスの通行も可能になる。筏下りのシーズンには団体客の受け入れがしやすくなるほか、消防救急についても時間短縮が見込まれることから、安心にもつながる。順調に工事が進み、一日も早い完成を願う。
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