尾鷲高校2年生が地域課題について考える「まちいく」が今年も始まった。今回は尾鷲市が熊野古道、紀北町が魚まちで、ともに具体的な観光施策について考えていく。
熊野古道は世界遺産登録20周年を控えるが、伊勢路の観光面での活用は大辺路や小辺路に比べて水を開けられており、この20年間で地域の大人ができなかったことであり、風穴を開けるようなアイデアが求められる。世界遺産登録している古道だけでなく、古道客が宿泊したまちなかと世界遺産のブランドをリンクさせるような取り組みはできないか。
魚まちは、先日オーストラリアの観光ツアーを取材したが、感触は良好で、インバウンドを重視した活用も可能性があるのではないか。町は魚まち活性化を担当する地域おこし協力隊を募集中で、本格的にてこ入れに着手した、ととらえることもできる。既におもてなしの基盤がある魚まちをより整備して発展させていくためにも企画開発と情報発信の強化が課題であり、高校生目線のアイデアは有用になってくる。
(R)