紀宝町が13日、町行政と地域住民が、有識者も交えて一体となり南海トラフ地震に備えた防災・減災対策を話し合うワークショップを開催。モデル地区とした鵜殿地区の住民が地域ごとの6組に分かれ、町職員と机を囲みその土地の特性に応じた対策を話し合った。
参加した住民らは大きな地図を囲んで、どこが特に危険であるとか、避難経路では何が障がいになるのか、悪天候の場合はどうすればよいのか、紀伊半島大水害の時にはどの家が浸水した経験があるのかなど、活発に話し合っていた。行政と住民がざっくばらんに話し合う場は意外と少なく、お互いにとって刺激になったことと思う。
防災は、万全な想定・準備が大事だとわかっていても、機会がないとなかなか話し合いや実際の行動に移りにくく、日々の生活の中でなんとなく後回しになってしまったりするところがある。そういった部分でも、改めてこういった場を設けることには大きな意味がある。
紀宝町は風水害タイムラインも先進的に行うなど、地域一体となった防災に意識が高い。近隣市町村でも生かせることが多いのではないか。
【稜】