熊野詣でと曼荼羅 展示品クローズアップ
尾鷲市向井の三重県立熊野古道センター展示棟ロビーで、ミニ企画「クローズアップ展示品」が行われている。曼荼羅(まんだら)を取り上げており、小・中学生にも理解してもらえるよう、解説を充実している。
常設展示の中から一つを取り上げ、普段の展示スペースでは紹介できない項目を説明したり、分かりやすく解説する取り組み。
今回取り上げているのは熊野観心十界曼荼羅。縦61.5センチ、横56センチの展示品を縦189センチ、横171.5センチに拡大。図の説明のほか、熊野比丘尼、絵に残る熊野信仰布教、「まんだら」とは何かなどについてパネルで説明している。
センターには「那智参詣曼荼羅」や「熊野旅曼荼羅」「伊勢参詣曼荼羅」も展示しているが、担当した野村真知子さんは「他の曼荼羅は観光案内的。観心十界図は説明がないと分かりにくい。また、古文書などに残されている絵も、観心十界図のものしかない」と取り上げたいきさつを説明する。
展示は10月31日(月)まで。9日(日)午後1時から、野村さんによる「絵解き」がある。
野村さんによる「絵解き」
- 期間 9日(日)
- 時間 午後1時~
- 場所 三重県立熊野古道センター展示棟ロビー