昨年の選挙で初当選した4人の尾鷲市議がこのほど、合同で報告会を行った。市議会が公式に行ってきた報告会が新型コロナウイルス感染症の影響で開かれなくなっている中、市議にとっても出席した市民にとっても貴重な機会になったことと思う。議員それぞれが、いろいろな方法で市民の声を聞いているのだろうが、支持者でない人の話を聞くのも大切。また、市民にとって目に見える活動をすることも重要だ。
広域ごみ処理施設の話がいくつかあった。大気汚染や水質汚濁などへの不安の声が出ていた。24日には組合による施設整備基本計画素案の説明会があるが、しっかりとした説明が必要だ。議員の一人が、紀北町の施設に尾鷲のごみを持ち込めば、広域ごみ処理施設は今造らなくてよい、との趣旨の発言をしていたが、平成27年ごろになぜ5市町で検討されたかというところから、住民の共通認識が必要だろう。
選挙の演説でも同様だが、議員の個人演説会あるいは政党・グループの演説会では、反対意見が出てこない。市議会の報告会は5月実施を検討しようとしたところ、できなくなった。秋にはぜひ議会報告会を開いてもらいたい。
(M)