ノーマルタイヤで雪の坂道を登ろうとするがタイヤが空回りして登れない。その後ろにはスタッドレスタイヤの車が連なる。首都圏など、普段、雪が降らない地域で寒波による雪のたびに、立ち往生する車がテレビなどで映し出される。
今季は12月下旬のクリスマス寒波に始まり、何度となく強い寒波がやってきた。幸い当地方では12月下旬の積雪以来、平地で雪が積もることはなく、雪による立ち往生や交通障害はなかった。
温暖な当地方でも矢ノ川峠をはじめ、荷坂峠、大台—大紀間などが大雪時に立ち往生が起こりやすい「予防的通行規制区間」に指定されており、降雪状況によっては除雪作業のために通行止めを実施する場合があるが、当然、そんな場所は路面凍結の恐れもある。
そんな中で役立つのがスタッドレスタイヤ。雪の坂道でもスイスイと登る。自分は雪道に慣れていないし、数十年前に矢ノ川峠の千仭橋で凍結した路面でスピンしたこともあり、どうしても慎重になりすぎるが、その性能は感じている。
普段はほとんど使わないが、少なくともよく遠出する人ならスタッドレスタイヤかタイヤチェーンは持っていた方が無難である。
(J)