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停滞感払う雄々しさ 尾鷲高美術部、書道部 大絵馬を奉納

 尾鷲高校の美術部員と書道部員が制作した来年の干支(えと)・寅(とら)の大絵馬が24日、尾鷲神社に奉納された。中心になって関わった美術部の2年生と書道部の1、2年生の合わせて12人が絵馬を掲げて参拝した。

 絵馬は幅135センチ、高さ91センチで、拝殿前に飾り初詣の参拝客を迎える。一昨年に制作した子(ね)から、生徒が図案も考えている。姿勢を低くして今にも獲物にとびかかろうとしているような図案で、背景には梅と、尾鷲神社の神紋のある打ち出の小づちが描かれている。文字の部分は書道部長で2年生の中野華さんが書いた。

 奉納式には制作にかかわった美術部2年生9人のうち7人と、書道部の5人が参加。生徒らは絵馬を掲げて参道を進み拝殿へ。加藤守朗宮司が祝詞を奏上。鎮(しず)めの太鼓と鈴でお祓いした後、金幣で神威を込めた。美術部長で2年の堀江功明さん、中野さんが玉串拝礼を行った。

 堀江さんは「今年も新型コロナなど、いやなことがあった。来年はそのようなことがないように、凛々しい、厳格な姿を描いた」と語り、停滞感を払えるように気持ちを込めたとした。

 大絵馬の制作はテスト期間をはさんで約2週間。「長い時間をかけて作ったもので達成感がある。みんなで色を塗る経験は初めてで、少し苦労した」と話した。中野さんは「自分の得意な隷書体を使った。開運の文字が力強く書けてよかった。来年はコロナも収まって、いい年になればいい」と語った。

 絵馬は元日から拝殿前に掲げ、初詣の参拝客を迎える。また、前回の寅年のものから今年の丑(うし)まで12枚を弓場に飾る。

 同校の作品に刺激を受けて9年前から絵馬を奉納している大阪市の日本画家、寺岡多佳さんの作品も合わせてお披露目された。

 加藤宮司によると、デザインから高校生に任せている神社は全国で尾鷲神社だけという。「来年はいい年になるとよい。密になるのはこまるけど、少しでも多くの人に参拝に来て、絵馬を見てもらいたい」と話した。

 同じデザインで、授与品の絵馬も作っていて、個数限定で参拝者に授与する。

      12月24日の記事

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