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新資料や研究成果紹介 郷土室 おわせの風土記展

 尾鷲市教育委員会の郷土室企画展示「第3回おわせの風土記展」が19日から、市立中央公民館の1階奥の郷土室展示スペースで始まった。観覧を呼び掛けている。

 前年度の活動報告を兼ね一昨年から実施しているもので3回目。A1判のパネル6枚と26点の資料を紹介している。
 
 新たに寄贈を受けたものでは、近代ごろの尾鷲を描いた風景画や江戸時代のヘラ書きが残された平瓦などを紹介。また、戦争関係資料、天保年間に幕府が全国的に実施した郷帳(ごうちょう)と国絵図(地図)の改訂事業に関する古文書を取り上げている。
 
 このうち、新寄贈品の平瓦について学芸員の脇田大輔さんは「作者の名前が入った平瓦は珍しい。伊勢で作られた瓦がこちらに来ていたということが分かる」と話す。このほか、昭和3年に昭和天皇の即位礼があった際に、80歳以上の人に下賜されたものと見られる朱塗りの木杯などを紹介している。
 
 戦争関係資料では、第1次長州征伐(1864年)を前に、人員調査を行った時のものと考えられる向井村の「長州行人足調帳」や、長州征伐の認識票、徴兵令(1873・明治6年)から2年後の明治8年の軍人手帳などが並ぶ。
 
 郷帳は、村別に石高を調べてまとめたもの。展示しているのは天保2(1831)年に幕府が調査を求めた時の古文書。元禄10(1697)年以来の調査で、実際の農作物の収穫量に基づいた「実高」を記載することが求められたという。合わせて地図も作成されており、大庄屋文書から関係部分を、翻刻して現代語訳とともに展示している。
 
 来年1月28日(木)まで。12月21日(月)から来年1月5日(火)まで、収蔵庫のくん蒸のため閉室する。
 

      11月19日の記事

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