尾鷲市のプレミアム商品券事業は1次抽選に当選した人への販売が終了。14日に再抽選を行い、残りの約530冊に124人が購入の権利を得た。商工観光課によると、売れ残りが出た場合は、外れた人を対象に3次抽選をするという。「年末の需要に向けて、早い時期に全ての商品券を市民に届けたい」としている。
市はいろいろな配慮を行って、今回のような形になった。改善点はいろいろ考えられるが、例えば人が殺到して密状態ができたとか、いわゆる金持ちばかりが購入したとか、そのような問題が避けられたのは大きいのではないか。
産業連関分析によると、平成27年の県平均の経済効果の係数は1.25倍という。その後の景気悪化や地域性を考慮しても1.2倍ぐらいになるのではないか。食事券を合わせて6億9000万円の商品券が動くので、トータル8億2800万円分の資金が動く計算になる。
今回は国から予算が潤沢に出たが、コロナの影響は続いている。取り組みを次回に生かせるかが重要になる。1次抽選は例えば申し込み者にまず1冊ずつ割り当てるなどの方法も取り得る。今後もよりよい方策を追求してもらいたい。
(M)