新型コロナウイルスの感染防止対策に取り組んでいることを示す東京都の感染防止徹底宣言ステッカーを掲示していた接待を伴う飲食店で感染者集団が発生し、ステッカーの信頼性について問題になっている。
報道によると、管轄する保健所の担当者も、同店は消毒液を設置し、換気に気を配るなどの対策を講じるなど、ステッカーを貼る条件は整っていたようだが、従業員が客から「マスクをとって」と求められ、外さざるを得ない状況もあったという。
石川県のカラオケスナックでもカラオケ大会で集団感染が発生。業界団体では室内の定員が半分以下になるように人数を制限する、マスクなどで顔を覆っての歌唱を促す、できるだけ2メートル(最低1メートル)空けて横並びで座る、吸排気設備を稼働させるなどのガイドラインが設けられているが、守られてなかったという。
マスクなどを付けて歌うことに違和感はあるだろうし、盛り上がれば羽目を外すことはあるだろうが、いつどこで感染するかわからない状況。これまでの日常と異なることを再認識し、事業者、利用者の双方が気を緩めず、新しい生活様式の実践やガイドラインの順守が求められる。
(J)