国の第2次補正予算の交付金を活用した新型コロナウイルス感染症の対応策が各自治体で議論が進んでいる。紀北町でも限度額約3億8000万円を活用すべく、感染症予防や経済対策など17施策案が議会の全員協議会で示された。
内容を見ると、先の6月定例会での議員の意見を積極的に盛り込んだという印象。出産定額給付金や保育料減免、学校給食費の支援、高校2年生以上の学生応援給付金など、子どもへの支援の手厚さが目を引く。子育て世代を取りこぼしなく支えようという意図が見える。
個人的に好印象なのが、10万円の特別定額給付金の対象外となった新生児の母親に10万円を支給する出産定額給付金。これも一般質問で議員が検討を求めていたもので、地域の子どもを思いやる姿勢は評価できる。
その一方で、この給付金は区切りをつけることの難しいと感じている。施策案では本年度までが期限となっているが、新型コロナウイルス感染症の状況が今後どうなっていくのかは見通しが立たない。もちろん全て平等に、という訳にもいかず、財源の問題もあるが、感染症の状況次第では、来年度以降も継続することを検討すべきではないか。
(R)