那智勝浦町防災会議の第12回会議が22日、同町天満の体育文化会館であった。委員21人が出席。事務局が示した同町地域防災計画の修正案を審議し、承認した。
那智勝浦町防災会議は、
- 那智勝浦町
- 和歌山県東牟婁振興局
- 串本海上保安署
- 新宮警察署
- 国交省勝浦海事事務所
- 国交省新宮国道維持出張所
- NTT和歌山支店
- JR新宮駅
- 関西電力和歌山支社
- 東牟婁医師会
- 同町消防本部
- 同町立温泉病院
−などで組織。
同町のあるべき防災について話し合う。会議の開催は不定期。今回は地域防災計画の修正のため招集された。気象庁が昨年5月に、南海トラフ地震臨時情報の運用を開始しており、これに伴う修正が必要となっていた。
開会にあたり、堀順一郎会長(=同町長)があいさつ。「改訂された南海トラフ地震の臨時情報が昨年5月に運用になり、那智勝浦町も地域防災計画を修正することになった。計画をもとに、少しでも防災減災につなげたい。いろんなご意見をいただければ」と語った。
続いて、事務局が修正案を説明。「津波避難困難地域の解消対策」「早期避難の徹底、津波訓練、耐震化や家具固定の促進などの津波対策」などを加筆したほか、一部文言や担当部署などを変えたことを伝えた。「警戒レベルごとの住民がとるべき行動」も掲載された。
旧計画にあった「放射性物質事故応急対策」は、放射性施設自体がないため削除された。「南海トラフ地震臨時情報」については明示された。「復興計画」についても大筋の方針が出された。
委員からは、いくつかの誤字の指摘があったが、内容自体に異論はなく、修正案は承認された。関西電力による、停電情報アプリの説明もあり、停電時の復旧作業の進ちょくや、復旧見込み時間が確認できることが伝えられた。