• 本日の新聞広告
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

紀南抄「百条委の設置に思う」

 新宮港第二期工業用地で見つかった埋設物の処分にかかる費用4460万円を計上した、本年度一般会計補正予算は14日に開かれた市議会臨時会で可決された。市民にとって何のメリットもない税金使用になるが、市が事業者に売却した土地から産業廃棄物が発生した以上、市の責任で処理するのは必然。先送りして事業者に遅延損害金を請求されてしまえば、さらに市民負担は大きくなる。こうした要因もあって、今回の予算は全会一致で可決された。
 
 この問題をめぐっては、市議会が原因調査と責任の所在を明らかにする必要があるとして、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)を設置している。
 
 過日の社説欄でも記したが、百条委員会の設置まで必要だったか。百条委は非常に重い権限を持つ。新宮市議会では初めての設置で、全国紙の県版やテレビでも報道された。市民の税金を使うことで調査は必要。一方で、新宮港の土地はまだ売れ残っており、市の将来を考えると、企業誘致へ今後も積極的な営業姿勢を見せたいところだが、「この程度で百条委」という意識をもたれるなど、マイナスに働かないかどうか心配だ。 
 
【F】

      7月15日の記事

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料
      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ