本来なら今頃、尾鷲市、紀北町は聖火リレーの話題でもちきりだったに違いない。尾鷲市ではリレー自体はないものの、国道42号を通って熊野市に向かう関係者の車列を一目見ようと、沿道に人が出ていたかもしれない。新型コロナウイルス感染症の流行のため、残念ながら1年先送りとなった。1年後、無事に聖火が見られることを期待したい。
先送りが決まったのも早ければ、1年後に決まったのも迅速。日程が決まらなければ選手も運営側も、いろいろな予定が立たないのだから、だらだらと先送りされなかったのはよかった。一方で、新型コロナウイルス感染症が終息しているかや、当初から問題となっていた暑さ対策になお課題がある。
日程が1年違いなら、聖火リレーもほぼ同じということが見通せる。リレーを行う予定だった紀北町や熊野市は、多くの人に関わってもらえるように考える時間が1年できたとも考えられる。特に、紀北町の馬越峠は沿道がない。何らかのアイデアを出したいところ。
三重県では国体準備と五輪期間が重なる。コロナの影響で準備ができない状況も考えられるが、両大会とも盛り上がってほしいと今から思う。
(M)