上映中の映画に『前田建設ファンタジー営業部』という作品がある。1月末公開だが、調べたら津の映画館で見られるらしい。
実際の建設会社が広報活動の一環としてホームページで掲載していた話を元に映画化した。『マジンガーZ』(1972年)に出てくる、巨大ロボットの格納庫は実際に作れるか、という物語。結論は「巨大な敷地と、莫大な資金があれば、技術的には可能」らしい。
技術を持った大人が、知恵を出し合い、本気になれば、こんなこともできるというエピソード。空想世界の構造物で詳細な設計図があるものではないのでロボットのサイズなどから寸法を割り出し、科学的に分析を重ねて、設計図を描き、他に専門分野を持った他社も巻き込んで、工法を考え、工期を出す過程が興味深い。
土木・建築業界は、小学生を対象に現場見学会や体験学習会を開くなど、国の後押しを受けて将来の人材確保に熱心だ。予告編にトンネル工事の現場やダムの場面も映っていた。PR素材として利用できるのではないか。
前田建設と言えば、1月に貫通式があった尾鷲第4トンネルの南部工事を担当した会社。それだけで少し親近感を覚える。
(M)