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社説「道路の安全対策に万全を」

 那智勝浦新宮道路の川関トンネルで先日、那智勝浦インターチェンジ方面に走行していた軽トラックの単独事故があり、事故処理の間、新宮市の三輪崎(高森)ランプから那智勝浦インターチェンジ間の片側車線で通行を規制。高森ランプと新宮南(佐野)ICからの車の流入を止めた。この影響で新宮市内の国道42号は一時、広角南交差点付近まで渋滞が発生した。

 交通事故に伴う渋滞の発生を回避するのは難しいが、事故の抑止についてはハード・ソフト両面で対策し、総量を減らす努力が必要。警察の取り締まりや広報啓発はもちろん、道路管理者による点検や保全も大切になる。

 那智勝浦新宮道路は平成20年に開通(那智勝浦IC~市屋ランプは同27年)。この地域待望の高規格道路として、通勤や物流、観光などで多くの車両が行き交う。開通から10年以上が経過し、修繕や安全対策が必要な箇所も出ており、国土交通省紀南河川国道事務所が都度、対応している。昨年11月からは、正面衝突事故軽減のため中央帯にワイヤーロープ式防護柵を設置する工事が続いており、2月中には終了する予定。

 一方で、今回事故のあった川関トンネルだが、強い雨が降るとトンネル内の排水が十分に機能せず、道路表面に水たまりができたり、場所によれば流れたりしている状況が見られる。今回、事故があった日も強い雨が降っており、同時刻に川関トンネルを通行した男性も前述のような状態だったと明かした。

 雨の日の車の運転は、視界の悪さ、路面スリップの危険、制動距離が長くなることなどを考えて普段よりもスピードを控える。しかし、トンネル内で水たまりがあるという意識を持たず、いつもの感覚で走行するドライバーが多いのが実情。川関トンネルに関しては、道路管理者に排水の現状を確認し、早急な安全対策を講じてもらいたい。

 海沿いを通る国道42号は南海トラフ地震などの大規模災害時、各地で通行不能に陥る恐れがある。その際に代替道として命の道の役割を果たすのが那智勝浦新宮道路。地域住民の安全・安心のため、普段からのメンテナンス、併せてドライバーの安全意識を高めることが求められる。

      1月31日の記事

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