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老若男女で活気 三輪崎八幡神社例大祭

 新宮市の三輪崎八幡神社の例大祭が15日に斎行(さいこう)された。多くの地域住民が参加。神輿渡御(みこしとぎょ)では、「わっしょい、わっしょい」と威勢の良い掛け声で神輿を担いだ男衆が地区内を練り歩き、子どもたちも参加した3台の山車(だし)も出て、地域を活気づけた。

 大漁や航海安全、商売繁盛、地域の安寧を願う年に一度のお祭り。例年は9月15日に本殿大前ノ儀を行い、次の日曜日に神輿渡御となるが、今年は15日が日曜日だったため、一日で全ての行程を行った。
 
 本殿大前ノ儀は午前10時に開始。関係者約30人が参列した。熊野速玉大社の佐藤仁迪(ひとふみ)権禰宜(ごんねぎ)が斉主を務め、修祓に続き、「金幣納めの儀」で金幣を順に社殿に納めた。その後、佐藤権禰宜が祝詞を、仲西博光区長が祭詞を奏上。巫女(みこ)による「浦安の舞」の後、参列者が玉串を拝礼し、神前に手を合わせた。
 
 神輿渡御では、同神社で神事を行った後、正午ごろに渡御の一団が出発。石段を下り、国道42号と踏切を渡って元井畑医院前で「恵比寿」「二十四孝」「大黒天」の3台の山車と合流。神輿を担ぐ「神輿かき」らは晴れやかな表情で声を上げ、周囲の人々もその勇壮な姿に拍手を送った。恒例の、二十四孝と大黒天の山車によるぶつかり合いも迫力を見せた。
 
 三輪崎駅前や東海岸通りを通って、三輪崎漁港の御旅所を目指した。御旅所到着後は、神事で地区の繁栄、大漁や豊作を祈願した。
 
 続く御旅所での奉納行事では、三輪崎郷土芸能保存会が獅子神楽の全7演目を奉納。天狗の舞では、天狗役の稚児・中村縁(より)さん(小1)が堂々とその大役を果たした。
 
 続いて、台楽保存会が「台楽囃子(だいがくばやし)」「チャンチキ恋唄」「ゆたかの感謝節」の3曲を輪踊り。子どもから大人まで、一つになって笑顔で踊り切った。特別出演でダンスチーム「HALCREW」も参加し、軽やかな踊りを奉納。続く熊野曼荼羅太鼓の演奏では、有志による輪踊りが円を作った。
 
 最後は三輪崎郷土芸能保存会による鯨踊りで、扇を両手に持つ「殿中踊り」とクジラ漁の様子を模した「綾踊り」の2演目を奉納し、綾踊りでは「ヨイハ」の掛け声が響き渡った。
 
 幼い頃から参加していて、今年初めて神輿を担いだ小西晴人さん(中3)は「コロナがあまりなくなって、活気にあふれていて楽しい。神輿は重たかった。神様が乗っていると思ったら余計に重く感じた。三輪崎の祭りが大好き。大人になって、この祭りを自分たちが引っ張っていけるようになりたい」と語った。
 
 中村武総代会長は「天気に左右されると思っていたが、皆さん準備されている中、無事にできてほっとした。地域が盛り上がるよう、今後も祭りを継続していきたい」と話した。
 

      新宮市

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