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海岸及環境保護合同会議から① 美しい海岸へ もっと汗を 習うべきは民間の活動

 新宮市の王子ヶ浜(大浜海岸)で環境美化やアカウミガメの保護活動に努める3つの市民団体と、国・県・市町、各地の森林組合による「第2回三重・和歌山・紀州海岸及環境保護合同会議」が5日、新宮市役所別館であった。その内容について数回に分けて紹介する。
 
 
 美しい海岸の景観や環境保全のため、環境省と国土交通省がそれぞれ制定した「海岸漂着物処理推進法」「改正海岸法」について、海岸管理者をはじめとする行政機関がその法律の認識不足などにより、環境保護活動を長年行う市民団体への支援が十分になされていないことが、今年6月の第1回会議で明らかになった。

 第2回会議では、市民団体側がこれらの法律の理解度と今後の方針について尋ねた。環境省は「地域間で話を進めていただいた後で、できることを協力していきたい。財政的な措置として補助金などで支援していく」と説明。対して、王子ヶ浜を守る会の椋野玲史顧問は「補助金などの話をしているのではない。法律を作りっぱなしで何もやっていない。環境省が主体となってもっと具体的に何かをやっていくべき」と返した。

 紀伊半島環境保護推進協議会の中平敦会長は「日本の海岸をきれいにするために作った法律ではないのか。環境省がしっかりしないから自然が破壊され、災害も起きる。われわれはお金がほしくてやっているわけではない」などと批判。環境省は「環境問題はオールジャパンでやっていかないといけない。地域のことを熟知された方々が連携し合って解決していくのが環境保全の精神と考える」と応じた。

 漂着物の撤去に関して、和歌山県は補助金の分配に偏りが見られたことを認め、「海岸管理者(県)は国、地方公共団体、民間団体と緊密な連携を行い、その活動を支援するとあるがそれができず、その結果予算配分で偏りが見られ、ボランティア団体への負担が大きくなった。今後は十分相談して実施していきたい」と述べた。

浜街道が"ごみ街道"

 次に、台風等による海岸漂着物の撤去にもボランティアで素早く対応し、美しい景観が保たれている王子ヶ浜(大浜海岸)に対し、紀宝町や御浜町の七里御浜海岸では1年以上前の流木が打ち上げられたままであることを問題視。椋野顧問は「浜街道というがごみ街道。数年にわたってごみが放置され堆積している」と指摘。三重県熊野建設事務所は「入札を行い年間通して委託している。大規模な漂流物については災害申請をし、採択後に事業化している」と説明した。

 御浜町阿田和、尾呂志川河口付近の七里御浜海岸では、昨年の台風で打ち上げられたとみられる流木が大量に散乱している。本年度の予算で撤去費用が計上され、7月末に業者と契約を終えている。しかし、アカウミガメの産卵期であったことなどを理由に撤去作業はまだ行われていない。熊野建設事務所によると、まもなく取り掛かる予定という。事業費は阿田和地区が約1390万円、井田地区が約1240万円。

 こうした現状に地元はどのような対応をとるべきか。西田健紀宝町長は「全体的な管理は三重県だが、町民の協力をいただきながら取り組んでいるところ。まずは、井田海岸の浸食対策に取り組み、アカウミガメが上陸して産卵できるような環境づくりに努めたい」と述べた。

 大畑覚御浜町長は「毎年2回クリーン作戦を実施しており、小さなごみやペットボトル、缶などは集めているが、流木など一部の漂流物に関しては残ってしまっているのが現状。県に要望し、一部だが取り除く予定で進めている。新宮市では現地で焼却処分しているということも聞かせてもらったので、いろいろな方法を考え、県と協議しながら対策を進めたい」と話した。

 椋野顧問は「紀宝町も御浜町も、大きいごみは県に任せるというスタンス。建設業組合などが奉仕の気持ちをもつように指導してはどうか」と提案。大畑町長は「建設業組合の会長とも話をしてみたい」と回答した。

      和歌山県

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