村井氏の足跡をたどる
モダンアート47点展示
モダンアート47点展示
モダンアート協会大阪支部による「関西モダンアート作家展・2022新宮」が20日(木)~30日(日)の期間、新宮市の丹鶴ホール2階ギャラリーで開催される。入場無料。
今回の作家展は、旧新宮市民会館にあった、新宮市名誉市民でモダンアート協会創立会員の村井正誠氏(1905~1999)のモザイク壁画「熊野」(高さ約3メートル、幅18メートル)が丹鶴ホール2階ロビーに移設保存された記念として実施。
壁画「熊野」と同じ並びの壁に、現在のモダンアート協会会員17人の作品計47点を展示。地元太地町出身でモダンアート協会会員の故・清水昭八氏の版画作品も併せて据えられた。
モダンアート協会は、「純粋なる芸術運動の為(ため)に新しい方向を示す世代の秀(すぐ)れた美術家群によって21世紀への橋をかける役を果たす機関として行動する」という決意を持って1950年に創立。民主的な協会運営とともに、毎年モダンアート展を開催。新人育成にも力を入れている。
また、1970年に第20回記念モダンアート展が旧新宮市民会館を巡回しており、新宮市と同協会とのつながりが50年以上前からあり、村井氏の足跡を地域の人々に再度知ってもらえる企画としても意義深い展示。
同展担当の三隅俊昭さんは「抽象画は『わからない』とよく言われるが、自由に想像して見てもらったら。ぜひお出かけください」と伝えている。
